以前住んでいた物件で、もろに騒音問題に巻き込まれたことがあります。結果は相手が強制退去になったのですが、その経緯と実際の相談内容(キラーワード)をご紹介します。
※当記事は薬品の副作用で幻覚や幻聴を体感されている方を批判するものではありません。あったことをあったこととして報告する記事です。
目次
隣に引っ越してきた車椅子のひと
ある日隣の部屋に、車椅子の20代後半とおぼしき若者が引っ越してきました。
保護者の方が付き添いで、半日くらいかけて引っ越し作業をしていたのですが、その日たまたま買い物帰りにエントランスで鉢合わせになったとき、なぜか母親からめちゃくちゃ睨まれてすごい嫌な感じだったのを覚えています。
最初の事件は次のゴミの日にいきなり起こりました。
俺が朝出勤しようとすると、エントランスにゴミ袋を持った隣の彼がいました。
で、俺を見るなり
「これ捨てといてもらえます?」
そう言ってその場に放り投げるようにして、彼はガッタンゴットンと自分の部屋に帰って行きました。もちろん礼も言わずに。
ポカーン
ですよ。
まあ捨てましたけど。
すると次から、俺の部屋の前にゴミを置くようになりました。
デイケアみたいな人が来るときはその人が捨てていたようですが、来ないゴミの日は俺の部屋の前です。
「車椅子のひとだから」
みたいな変な同情心から初回にゴミを捨ててあげたことを後悔しました。
騒音問題による戦争勃発「音がするんですけど……」
ある日の夜のこと。
テレビを観ていたら急にドアをガンガン叩かれました。
インターホンは電源をオフれるタイプのやつでしたので、来客とか宅配がある時以外は切っていました。
ドアスコープを覗くと、隣の彼でした。出てみると、
「うるさいんですよね……」
どうやら音がうるさいみたいな苦情を言いに来たようでした。
俺はいつでもテレビの音は病院レベルです。最大でも12/100くらいまでしか上げません。部屋が狭いのでそこまで上げる必要がないのです。
でも、まあ「敏感な人もいるのかな?」と思ってその場は平謝りしました。
「いやいや、謝るようなことじゃない……」
そう言って隣の彼は寛大に(?)許してくれました。
これがすべての始まりでした。
謝られたのが快感だったのか、彼は翌日も、その翌日も来るようになりました。
テレビを観ていない日も、寝ている日も毎晩定刻になるとドアをガンガンやりにきました。
で、ドアを開けると
「うるさいんですよ……音」
と言って、謝罪を求めてきます。
さらに、仕事から帰ってきたら留守中の俺の部屋のドアをガンガン叩いている彼と遭遇したことも数回。
「あの……、音うるさいんですよね……」
んなわけねーだろ今帰って来たんだぞ
しかもやべーのが、ドアをガンガンしている時の彼、ニヤニヤしててちょっと嬉しそうなんですよ。
それ見ちゃったときはもう背筋凍りましたね。なんていうか身の危険を感じました。
マジだった「警察の民事不介入」
何回目だか覚えていませんが、その日も寝ているところにガンガンやられていい加減頭に来たので、さすがに警察を呼びました。
「ほら……、この音、音してる」
と言って聞かないので、警察の方立ち会いのもとで、彼の部屋に入れてもらって実際に騒音がするかどうか確認させてもらうことに。
部屋に入って、全員で静止してみても、音なんてしません。彼だけが
「ほら、ほら……」
と言っている状況です。
実はこのときにはもう見つけていました。……テーブルの上に山のように積まれた精神科系のお薬を。
山ってほんとうに山です。みなさんが久しぶりに海に行ってテンション上がって作る砂山くらいの山です。
警察の方もその山を見たようで、あとで俺の部屋の玄関先で
「あれ、たぶん幻聴です」
と言った上で、
「警察は民事不介入なので事件が起こってからでないと何もできません。管理会社か大家さんに相談して退去の相談をしたほうがいいと思います」
とアドバイスしてくれました。
【決着】腰の重い管理会社を動かしたキラーワード
実は、この物件の管理会社が反社会的勢力のシノギかしらと邪推してしまうような悪どい会社で、公式のホームページにも
「ウチはどんな手を使ってでも入居者から家賃を回収します」
と書いてあるようなやべーところでした。実際、1ヶ月でも家賃が遅れると部屋まで怒鳴り込んで来ました(たしか違法)。
なので、最初
「毎晩薬の幻聴で騒音がするとかでドアを叩かれて困っている」
と相談しましたが、エントランスの掲示板に
「騒音で苦情がきていますので気をつけて下さい(フリー画像ペタペタ)」
みたいな張り紙がされただけでした。(やっぱり日本語が理解できないようです)
俺の部屋のドアを叩くと警察が来て面倒なことになると学習したのか、彼はエントランスを何時間もウロウロしたり、時々俺の部屋のドアに耳をつけたりするだけになりました。
※ドアにめっちゃ耳の形の顔の脂がついていましたので、なにかと思ってドアスコープで見たらそういうことでした。人の顔の脂なんてドアにつけられたら気持ち悪いですよね。
そこで、いろいろ考えた結果、相談の内容を次のように変えました。
毎晩エントランスを車椅子でウロウロして、通りかかる他の住人の方にも迷惑がられている。あの様子だと、今後私含めて退去者が相次ぐことになるだろう。管理会社で対応してもらえないなら大家を調べて直接相談する
嘘はついていません。実際ドアスコープから見ていたら、通りかかる住人に急接近してなんか声をかけていたし、単純に道を塞いですごく迷惑そうにされていました。
なんと、これを言った翌週には、隣の彼は強制退去になりました。
動画などを残していないのが悔やまれるのですが、現代なら
管理会社で対応してもらえないのなら、撮影した動画をSNSにアップして世間様に意見を聞いてみます
がめちゃくちゃ効くのではないでしょうか。
ちょっとでも内装や外の景色が写っていれば物件なんてすぐに特定されますし、そうなれば一時的にでも資産価値が下がるので、管理会社は大家から契約を切られる可能性が出てきて大慌てします。
……とはいっても、戦は戦です。
「もうそういうのもめんどくさい」という方もいれば、争いごとを好まない方もいると思います。だって本来は不要な労力ですから!
しかもこの労力の見返りは“今までどおりの暮らし”です。マイナスがゼロに戻るだけ。ムカつきますね。
思い切って、もっと治安の良いところに引っ越すというのもありだと思います。
おわりに「差別もしないけど同情もしない」
炎上するかなーと思ったんですけど、間違ったことはなにもしていないと思うので記事にしました。
あの件のおかげで、差別はしませんが、同情もしないように心がけるようになりました。
とりあえず、引越しシーズンやなんやで、迷惑な隣人がやってきたという方のお役に立てればと思います。
【追記】これから引っ越しをする人は、その物件の管理会社のホームページも見ておいたほうがいいです。(物件見に行った時にでも確認しましょう。建物の外壁に現管理会社の社名プレートが貼ってあるはずです)反社会的勢力のシノギかもしれません。ていうかそういう会社がめちゃくちゃ多いのが実態です。そういうところは何かあったときに「利益優先」の対応しかしません。
以上です。
ありがとうございました。
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