2002年頃から話題になっているモンスターペアレント。しかも最近ではモンスターペアレントに育てられたサラブレッド「新世代モンスターペアレント」なるものもいるらしいです。その特徴と傾向について解説します。
モンスターペアレントのせいで保育園所長が焼身自殺
地方公務員災害補償基金埼玉県支部は9日までに、2002年に焼身自殺した同県狭山市の市立保育所女性所長について、保護者の苦情対応によるストレスで発症したうつ病が自殺の原因として公務災害と認定した。遺族代理人によると、所長への行為は他人に理不尽な要求を繰り返す「モンスターペアレント」の典型で「こうした保護者に自殺に追い込まれ、公務災害に認定されたケースは初めてではないか」としている。所長の自殺後、保護者側からの謝罪はなかった。所長は園児同士のけんかで軽いけがをした男児の両親から約4カ月間、付きっきりでの保育を命じられたり、繰り返し苦情を受けたりしたという。さらに市役所に「誠意がない」などと所長を批判する手紙が送られ、約1週間後に保育所敷地内で焼身自殺した。遺族は03年に公務災害の認定を請求したが、同支部は05年、遺書の内容などから「精神疾患が原因ではなく、保護者への抗議から焼身自殺をした」として退けた。しかし同支部審査会が昨年末、処分取り消しを裁決していた。(東京新聞 2008年1月9日 20時58分)
しかも、所長の遺書には
「私の苦しみをそっくりお返しします」
と書いてあったそうです。
強い恨みです。
親はともかくとして、俺は子どもがかわいそうでなりません。
この子が大人になったときもインターネットはあるでしょうから、調べればこのセンセーショナルな事件はすぐに出てきます。
もしかしたら、自分の通っていた保育園が懐かしくなって調べたときかもしれません。
「自分のせいで、保育園の園長先生が焼身自殺した」
誰しも自分の親が悪人などとは思いませんから、この子は「自分のせい」だと思うのではないでしょうか。仮に親が強く反省していて、
「あれはお前の責任ではなく、私達が被害者を強く責めすぎたことが原因だ」
と言ったところで、それは子どもには「自分に罪の意識を持たせまいとそう言っているだけだ」と思われます。自分が根本原因であるという事実が際立つだけです。
信じられないモンスターペアレントの事例
信じられないんですが、以下は本当にモンスターペアレント諸氏が学校に突きつけた要望の実例だそうです。
気分が悪いですね。
「うちの子が参加できなかったんだからもう一回運動会をやれ!」というのもあったようです。はぁ……。
モンスターペアレント二世が活躍している
現在では、モンスターペアレントに育てられた新世代モンスターペアレントが教育現場を困らせているそうです。
これまでのモンスターペアレントは
「自分の子を優遇しろ!」
といった子ども中心の問題だったのが、最近では
- ○○をしろ!
- できないなら✖✖をしろ!
- それもできないなら△△をしろ!
など、様々な要求を突き付けてくるのが特徴です。
優越的地位の濫用でお馴染みの取引先かよ……。
さらに、親の親、元祖モンスターペアレントであるじいちゃんばあちゃんまで突撃してくるというから、もう教育現場はたまったものではありません。
モンスターペアレントとSNSが最悪の化学反応
新世代モンスターペアレントは、早ければ十代からSNSに親しんでいた世代です。
この、モンスターペアレントとSNSの組み合わせはかなり危ないようです。
例えば、習い事教室で
「習い事のお迎えが遅れそうだから子どもを見てて!」
というイレギュラーな要求を、教室側が断りきれずに受けてしまって、
「あそこの教室子ども預かってくれるよ!」
と、LINEのグループなどで拡散されてしまい、皆が教室を託児所のように使うようになった結果、経営者はノイローゼになり、教室を閉鎖せざるを得なくなったという事例があります。
この事例からわかることは、
モンスターペアレントの友達もまたモンスターペアレントである可能性が高い
ということです。
まあ、モンスターペアレントの振る舞いに疑問を持たずに付き合いを続けているのですからそうでしょうね。
要求を断ると、今度は
「なんでうちの子だけ!?」
と逆に炎上してしまうので、もう最初の要求を受けた時点でTHE ENDです。怖すぎる……。
次回は現状考えられているモンスターペアレントが生まれる原因と、それについての意見を言います。
モンスターペアレントが生まれる原因は絶対そこじゃねえ!!
以上です。
ありがとうございました。
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