【風邪引いたら太った?】抗生物質と肥満の関係

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瀬路富忍(serotonin)

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長年、ネガティブ&束縛クソ野郎をやっていたが、ひょんなことから腸内環境のケアと出会い、気がつけばテンション高めのポジティブマンにクラスチェンジしていた三十路。俺の二十代を返せ!

「風邪をひいて食欲もないからそんなにごはんも食べられなくて、風邪薬を飲んでずっと布団で寝ていたのに治ったらなんか太った」なんてことはないだろうか?ここでは抗生物質と肥満の関係について解説する。

抗生物質は体内の細菌への広範囲射撃

抗生物質というと日頃あまり薬を飲まない健康な人には「がんの治療に使うやつ」くらいに認識されていると思う。俺も「俺がんじゃないし、がんになる予定もないので一生縁がない薬」と思っていた。しかし、抗生物質とは細胞の細胞壁を破壊する、もしくは細胞壁の生成を阻害することで、体内の細菌を殺菌する物質のことをいう。(ちなみに細菌にしか効かないのでウィルスには効果がない。ウィルスには抗ウィルス薬というのが別である)つまり、風邪薬も抗生物質なので、たぶん普通の人は一年に一回くらいは抗生物質を飲んでいることになるだろう。

 

抗生物質にはおおまかに

  • ペニシリン系抗生物質
  • セフェム系抗生物質
  • マクロライド系抗生物質
  • テトラサイクリン系抗生物質
  • ニューキノロン系抗生物質

の5種類があり、用途に応じて使い分けられているのだが、基本は同じ。体内の細菌を殺す。

腸内細菌も。

 

 

ターゲットはある程度絞りこめるようだが、特定の細菌だけを狙い撃ちしてくれるような抗生物質は今のところない。ターゲットの特徴が天然パーマでぽっちゃり系なので天然パーマでぽっちゃり系の個体にだけ殺傷能力を発揮する全体魔法をかけるようなもの。たぶん関係ない人もたくさん死ぬ。

それと同じように、抗生物質によって病原菌と同じような細胞のつくりをしている腸内細菌も殺られる。抗生物質は「あ、この菌は善玉菌だから殺さんとこ」とか「お、悪玉菌やんけ!ついでに殺したろ」とかはしない。

そもそも腸内細菌には空気に触れただけで死んでしまうようなデリケートな菌が多いので、人体の第一次防衛システムを突破して根を下ろしたような猛者を倒す薬品で、彼らが巻き添えをくらわないわけがない。つまり抗生物質を飲めば、日頃どんなに良いサプリメントを飲んでいようと関係なく、どんな人でも必ず何らかのかたちで腸内細菌叢(腸内フローラ)が乱れる。

じゃあ抗生物質を飲むと腸内細菌は死滅してしまうん?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

瀬路戸忍

そういう過酷な環境に耐えちゃうタフなやつもいるでござる

約3万種類いる腸内細菌のなかには、一般的な抗生物質で生き残ってしまう種もいる。肥満の人の腸内に多いフィルミクテス門の細菌がまさにそれで、このフィルミクテス門の細菌は摂取した物をより多くエネルギーや脂肪に変換する。

彼らからしてみれば抗生物質は救世主だ。「なんか静かやなあ」と顔を上げてみれば、今まで自分たちの繁殖を食い止めていた天敵が勝手に殲滅されているのだから。

ならばフィルミクテス門をやっつければ簡単に痩せられるのか?

え、フィルミクテス門悪いヤツやん。めっさ○したらええんちゃうの?

たしかに、フィルミクテス門を殺菌できる抗生物質を開発すれば肥満の特効薬になるのではないかと考える人もいる。実際、自閉症においては抗生物質のバンコマイシンを投与することで腸内に定着してしまった破傷風菌(クロストリジウム・テタニ)を殺菌して劇的な改善をみせたという事例がある。

しかし、前述のとおり抗生物質とは広範囲射撃だ。その治療例ではバンコマイシンによって腸内のクロストリジウム属が善玉菌も悪玉菌も関係なく大打撃を受けたであろうことは容易に想像がつく。もし腸内からクロストリジウム属が一掃されたとしたらそのリスクは未知数だ。イケイケになりすぎた免疫機能にブレーキをかける制御性T細胞(Treg細胞)の産生を促進する腸内細菌もクロストリジウム属なので、彼は自閉症の改善と引き換えに多くのアレルギー症状と戦わなければならなくなったはずだ。

 

もし肥満を改善しようとしてフィルミクテス門を殺菌する抗生物質なんて投与したら、腸内の善玉菌の大半はフィルミクテス門なのでそのリスクは計り知れない。おそらく激ヤセするだろう。生死に関わるレベルで。その時になって「やっべー」って慌ててモリモリ食べても後の祭り。もう腸内にそれをエネルギーや脂肪に代えてくれる菌はいないのだから。

なんで脂肪を作る腸内細菌が最後に残るわけ?

わりと最近まで人類の最大の敵は飢餓だった。ここまで人類が飢餓と距離を置けているのは、第二次世界大戦後、ここ5、60年内の話。ちょっと前、江戸時代くらいまで日本でも飢饉でバタバタ人が死んでいた。

俺たち人類はどんなに鍛えたって栄養が絶望的に不足することに耐性はつけられないが、代わりに腸内にエネルギー生成効率の良い細菌を住まわせて危機に備えているのだ。なんか生命の設計に於ける天とか神とかそういうものの愛情の深さ、計算の緻密さを感じずにはいられない。

抗生物質を飲まなくても良いように

日頃からプロバイオティクスやプレバイオティクスを摂って腸内環境をケアしよう。免疫力が上がり圧倒的に風邪をひきにくくなるし、仮に風邪をひいて抗生物質を飲んだとしても、プロバイオティクスやプレバイオティクスを摂る習慣があれば腸内フローラの回復も速い。抗生物質を飲んだら飲みっぱなしが一番よくない。自分で日常のハードルを上げている。

 

腸内環境をケアしよう。

 

 

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